こんにちは!広報担当ヒロです!
今回も未来予想シリーズです。題して「次世代通信と車の関係」を予想していきたいと思います。
でも、そもそも今、話題になっている次世代通信(5G)って何でしょうか?まずは5Gから説明していきます。
5Gって何?
5Gとは5Generation(ジェネレーション:世代)の略です。今、あなたが使っているスマホの通信方式は4G(第4世代)の通信方式でインターネットの世界に繋がっています。簡単に言うと、今までよりも「高速かつ大量のデータをやり取りできる通信方式」という事になります。
詳しくはネットで調べてもらえれば分かるのですが、分かりやすいサイト(日立の説明サイト)を見てもらえればより理解が深まると思います。
ただ、5Gと車の関係で一番大切な事は「通信速度がメチャクチャ速い事」がとても大切になってきます。今のスマホ(4G方式)でLINEでメッセージを送って場合、(情報量は多くないのに)コンマ数秒のタイムラグがあると思います。しかし、5G方式なら人間が認識出来ないタイムラグしかありません。(具体的にはミリ秒=1/1000秒単位のタイムラグしかありません)どれほどなのかは、この動画を見て下さい。(18秒と2分7秒)
ここまで来ると、車以外にも通信革命を起こせる世界は多々あると想像できます。例えば手術を遠隔操作で行える。オフィスにいながら、休憩時間に自宅のちょっとした家事が出来る。工場や危険な場所、夜間の警備を遠隔操作で簡単に行える(1人で遠い場所を何カ所も警備出来る)…もはや何でもありですね。
まぁ、車に関係ない事を述べてしまいましたが、高速で大量のデータをやり取り出来ると、こんな未来が待っている訳です。
ここから車の話に戻りますが、データ通信に全く遅れがないと、どんな良い事があるでしょうか?ヒントは時速60キロで走る車は1秒に何メートル進むかを考えてもらうと分かります。
計算式は…
60×1000m/60分×60秒≒16.7m/秒
1秒間に16.7メートルも移動しています。もし、遠隔操作をしている時に危険信号を受信するのに1秒も掛かってしまったら…。ぶつかってしまいますね。0.1秒(1/10秒)のタイムラグでも1.6メートル(成人女性の身長位)進むので、ギリギリの状況でしょう。では、5Gの世界のミリ秒(1/1000秒)のタイムラグなら0.016メートル(=1.6センチ)しか進んでいない状態でブレーキを効かせる事ができます。実はこの速度は人間がブレーキを踏む時間よりも格段に短いのです。
一般的に人間が危険を判断する時間(反射時間は)0.4~0.6秒、アクセルを離してブレーキを踏むまで0.2秒必要なので、どんなに頑張っても0.6秒は時間が掛かってしまうのです。
5Gでここまで早く信号を受信出来ると、例えば、2つ前の車が急ブレーキを掛けた情報を5G通信できれば、いわゆる追突事故は大幅に減る事が予想出来ます。
また、右折時の見えにくい事による事故も簡単に防ぐ事が出来ると思います。大雨や逆光、吹雪による見えにくい時も、5Gを通して運転のアシストをしてくれますし、前の車の情報を5Gを通してやり取りすれば(例えば前の車がアクセルを軽く緩めた時点で後ろの車はブレーキ体制に入るなど)運転者が認識する前に車同士がデータのやり取りをしてくれれば、運転環境が厳しくとも安全な運転をサポートしてくれる訳です。
総じて事故は大幅に減って、運転中のヒヤリハットも大幅に減り、運転しやすい世界が広がると思います。つまり、車の基本性能、走る、止まる、曲がるを大幅にサポートしてくれる訳です。
ただし、どんなに車同士の通信が早くて、制御が正確でもそれを運動エネルギーに変えるエンジンやトランスミッション、ブレーキの性能が低ければ快適な運転にはなりません。(事故は減らせるとは思いますが)
その為、5G通信が標準化された車同士や車と交通環境とのネットワークが出来たとしてもエンジンやトランスミッションの進化は止まらないと思います。
そこで、弊社の新エンジンやギアの出番になる訳です。
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